田中農園は、高知県と徳島県との県境、東洋町甲浦(かんのうら)と言う小さな町にある小さな農家です。
高知県 特に東部は平地が少ない地域です。
大きくどこまでも広がる太平洋と、紅葉する木が少なく どこか無骨で頑固な雰囲気を纏う山々との間の僅かな土地に集落があり 畑と田んぼがあり、山々には段々畑があります。
高知県ではありますが、県境と言う性質上 徳島の文化も大きく混ざり合っており、使う方言もいわゆる「土佐弁」とは、異なります。
戦国時代には、土佐の材木等を大阪堺に運ぶ海運ルートの中継地点として大いに栄え近年まで「港」としての役割を担っておりましたが、陸路の整備 船舶の技術進化に伴い、その役割は終え、現在は漁業 農業 林業といった第一次産業主体の過疎化が進む町となってしまいました。
今も昔も農業が盛んな地域ではなく、港としての機能があった事もあり、どちらかと言えば漁業の町です。
そういった背景の中、町の産業として米野菜と言った平地が必要な農業ではなく、山々を利用した段々畑での「果樹栽培」を地域農業の柱にした事は、自然な流れだったのかもしれません。
港としての機能が失われた以上、企業の誘致等も難しい。
小さな町は、今後の生き残りをかけ、「ポンカン」の栽培を始めたのです。
それから40数年の月日が経ち、ポンカンは東洋町の産業として確立されましたが、過疎化が進み 後継者不足 労働力不足 運送費用の増大等、現代日本の大きな問題を同じ様に抱え、新たな決断を迫られています。
●名 称 田中農園
●所 在 地 〒781-7412 高知県安芸郡東洋町大字河内203
tel:0887-29-2500 fax:0887-29-2500
●代 表 者 田中 隆一
●設 立 1972年4月
●事業内容 ぽんかん・文旦・小夏 等、土佐柑橘の栽培及び販売
●従業員数 3名
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